活字離れに歯止めをかけようと制定された来年の「国民読書年」に向け、財団法人「文字・活字文化推進機構」などは19日、東京都内で記者会見し、ロゴマークやキャッチフレーズ「じゃあ、読もう。」、子どもや社会人の読書推進を目指す事業計画を発表した。
ロゴは、本や新聞の向こうにある無限の世界と知の世界に夢中になっている目をイメージ。キャッチフレーズは、生活習慣としての読書を呼び掛けている。
計画では、来年10月に絵本の朗読会や童謡のコンサートを開く記念祭典を開催。障害者や高齢者の読書環境を整備する「読書バリアフリー法案」の来年の通常国会提出を目指す。
また、子どもの読む力や書く力を広げるワークショップを開いたり、読み終えた本を提供してもらい学校などへ寄贈したりするほか、成人式に新成人へ自治体から本を贈る計画などを進める。
http://www.mojikatsuji.or.jp/2010.html
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101901000673.html
読書週間・・・2009年の標語・・「思わず夢中になりました」
2009年第63回読書週間ポスター「写真参照」
2009年10月27日~11月9日
終戦まもない昭和22年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。
そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。
いま、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。
暮らしのスタイルに、人生設計のなかに、新しい感覚での「本とのつきあい方」をとりいれていきませんか。
『読書週間』が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されました。よりいっそうの盛り上がりを、期待いたします。
2009・第63回 読書週間標語 思わず夢中になりました
読書世論調査
読書世論調査は、1947年、読書週間を飾るイベントとして毎日新聞社が始め、全国の16歳以上の男女を対象にして、日本人が新聞・テレビ・本・雑誌などマスメディアに接触する時間、一ヶ月に読む書籍・雑誌の冊数などを継続質問としているほか、毎年の特別 テーマを加えた読書に関する世論調査を、報告書の形にしたものです。
◆学校読書調査は、1954年、学校図書館法が施行されたのを機に子供たちがどんなものを読んでいるかの実態を把握するために始まり、全国の小学校4年生以上・中学校・高校の合わせて9学年の男女を対象にして、一ヶ月間に読んだ本の冊数やその本の書名などを毎年の基本調査とし、その他に特別 テーマを設定し、子供をめぐる「読書環境」など読書に関する世論調査を、報告書の形にしたものです。
◆2009年版は、2008年6月調査のものです。
「読書世論調査」によると、1カ月に読む書籍は平均1・5冊で、「最低1冊は読む」人の割合が5割を切った。
・読書の大切さ
「本を読むことは大切だと思うか」という問いには63%が「大切だ」と答え、「ある程度大切だ」(32%)と合わせると全体の95%に達した。同じ質問を10年前の98年調査の回答は(中略)読書の重要性に対する認識は変わっていない。
・本を読まない理由
インターネットやゲームの方が面白い 5%
テレビの方が面白い 17%
雑誌や漫画の方が面白い 9%
活字が好きではない 9%
読みたい本がない 5%
本を買う経済的余裕がない 3%
忙しくて読む時間がない 25%
本を読まなくても生活に不自由しない 24%
その他 14%
・読み終わった後どうするか
【1998年】 【2008年】
自宅に保管する 62% 72%
捨てる 23% 9%
施設や知人に譲る 4% 4%
古本屋などに売る 2% 9%
・本購入のきっかけ
書籍を購入する主なきっかけを三つまで挙げてもらった。最も多かったのは「書店でタイトルや帯、POP(推薦文を書いたミニ広告)を見て」の39%。次いで「好きな著者」36%、「新聞などの広告」35%、「新聞などの書評」24%、「映画やテレビ」19%、「家族や友人らの薦め」19%、「ベストセラーランキング」16%、「よく読まれている本だから」14%、「口コミ」14%、「電車内の中づり広告」4%—-と続いた。
・インターネットで本を購入した理由
欲しい本が書店にない 35%
欲しい本が簡単に探せる 28%
いつでも注文できる 21%
自宅や職場に配達してもらえる 15%
近所に書店がない 2%
無回答 1%
・書店や出版社に望むこと(二つまでの複数回答)
新刊本の品ぞろえ 30%
以前話題になった本の品ぞろえ 25%
専門書の品ぞろえ 27%
欲しい本が早く手に入るシステムの確立 37%
名著などの復刊 16%
電子本の充実 5%
オンデマンド出版の拡大 8%
・公共図書館の利用状況
30代と40代は、図書館で読む本のジャンルで「暮らし・料理・育児」が占める割合が他の年代に比べて約10ポイント高い。家庭で子育てをしている主婦層の利用が数値を押し上げているとみられる。
・図書館で読む本のジャンル
図書館で読んだジャンル(複数回答)では、
1位は「趣味・スポーツ」で52%。「小説」48%、「暮らし・料理・育児」45%がそれに続いた。
・新書を読む理由
安価だから 8%
持ち歩きに便利だから 10%
内容が豊富だから 14%
タイムリーな内容が多いから 13%
さまざまなジャンルの著者が多いから 14%
好きな作家の最新作が読めるから 11%
書店で目に付くから 26%
無回答 5%
●書籍「読書世論調査 2009年版」より
読書世論調査 2009年版
発行:毎日新聞東京本社広告局
読書世論調査:書籍データベース化6割が「評価しない」
米国の大手インターネット検索会社グーグルが進めている、書籍を電子データ化しインターネットで閲覧できるようにするデータベース化事業について、「評価しない」人が6割に達することが25日まとめた毎日新聞の「第63回読書世論調査」で明らかになった。
データベース化事業を「評価しない」は60%で、「評価する」31%のほぼ倍。若い年代では評価する声も多く、10代後半は「評価する」46%▽「評価しない」51%。20代は「評価する」47%▽「評価しない」49%と、大差なかった。
評価しない理由は「ネットや携帯で本を読むと目が疲れそう」が37%で最も多く、事業の内容よりインターネットで本を読むこと自体に否定的。このほか「本の売り上げが減って出版業が衰退するのではないか心配」26%、「日本の作家の著作権が守られるのか心配」18%など。
一方、評価する理由は「書店や図書館に行かなくても読める」の41%がトップ。「空き時間に読めるので便利」24%が続き、利便性が高く評価された。
また今年は太宰治と松本清張の生誕100年だが、これをきっかけに作品を「読もうと思う人」は、太宰、松本とも「時間があれば読もうと思う」も含めて44%に上り、高い関心を集めた。
調査は9月11日から3日間、全国の16歳以上の男女4800人を対象に留め置き法で実施し、2771人から回答を得た。回収率は58%。【毎日新聞社 山口昭】
◆読売新聞の調査(2005年)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051028bk01.htm